ウクレレ:左手のトレーニング
コードを素早く押さえたりソロやメロディーを弾いたりするには、左手の指が自由自在に動くことが必要となります。では今の時点でどのくらい動くかチェックしてみましょう。
まず、1弦の1フレットに人差し指を、2フレットに中指、3フレットに薬指、4フレットに小指を乗せてください。親指はネックの裏です。強く押さえず、リラックスして力は抜いてください。
さあ、準備はいいですか?
では、人差し指だけを弦から離してください。他の指は弦に付けたままです。そして離した人差し指をまた元の位置に置いてください。これを連続して、トントントン、という感じで動かしてください。これはできますね?
続いて中指、薬指、小指でも同じことをしてください。そのとき他の指が弦から浮かないように。
どうでしょう?特に薬指が難しいのではないでしょうか。
次は2本の指を交互に動かします。全部で6つの組み合わせがあります。
1)人差し指と中指。これはできると思います。
2)人差し指と薬指。これは難しいです!薬指が言うこと聞いてくれません、、、
3)人差し指と小指。両端なのでやりやすいです。
4)中指と薬指。小指が浮かないように。
5)中指と小指。これも難関。薬指がつられます。
6)薬指と小指。中指が動きそうになるかも。
いかがでしたか?初心者の方にはなかなか難しいかと思います。
ある指を押さえたまま他の指を動かす、複数の指を同時に動かして別の場所を押さえる。ウクレレを弾くということはこういう動きの連続です。ウクレレを始めたものの、コードが上手に押さえられない、コードチェンジがスムーズにできない、と挫折してしまう人もいますが、すぐにできないのは当たり前。最初は指が動かないものなのです。
では、左手のトレーニングを始めましょう。
クロマチックスケール(半音階)を使った左手の練習
クロマチック練習と呼ばれる基礎練習は、ウクレレだけでなくギター、ベース、バイオリンでも使われる練習方法です。半音ずつ上がっていく、あるいは下がっていく音階のことをクロマチックスケールと呼びますが、これを使った練習方法です。色々なやり方がありますが、そのひとつをご紹介しますので、一緒にやってみてください。
4弦1〜4フレットを、人差し指、中指、薬指、小指で順番に押さえながら右手親指でピッキングします。このとき、先に押さえた指はそのまま押さえたままにします。つまり小指で4フレットを押さえたときは4本の指全て弦を押さえていることになります。
同様に3弦、2弦、1弦と続き、そのまま逆に戻ります。戻るときは全部の指を同時に押さえず、1本ずつで結構です。小指から始まるので、少し難しいかもしれません。動きに慣れるまでは1〜4フレットの往復を繰り返しましょう。慣れてきたら、2〜5フレットを同様に往復、さらに3〜6フレットと、できるところまで続けます。
このとき、メトロノームを使って、ゆっくりでいいので一定のテンポをキープしながら行いましょう。メトロノームは楽器屋さんで購入できますが、今ではスマホアプリから無料でダウンロードできます。
ポイントは、力を抜いてリラックスすること。力が入りすぎると、思うように動かず、すぐに疲れてしまいます。最初はテンポ60くらいから、それでも早ければもっとゆっくりでも構いません。テンポに合わせてリラックスしてやってみましょう。慣れてきたら少しずつテンポを上げてください。
正直、非常に地味な練習です。曲の練習をした方がよっぽど楽しいかもしれませんが、でもこの練習はぜひ毎日やってください。上達へのいちばんの近道です!
執筆:川口 順司
ウクレレの基本・基礎
おすすめウクレレプレーヤー
ソロウクレレ 楽譜
Tab. 1 | Happy Birthday to You | ヒル姉妹 |
Tab. 2 | 大きな古時計 | ヘンリー・クレイ・ワーク |
Tab. 3-1 | さくらさくら (High-G) | 日本古謡 |
Tab. 3-2 | さくらさくら (Low-G) | 日本古謡 |
Tab. 4 | グリーンスリーブス | イングランド民謡 |
Tab. 5 | きらきら星 | フランス童謡 |
Tab. 6 | 森のくまさん | アメリカ民謡 |
Tab. 7 | カノン | パッフェルベル |
Tab. 8 | アメイジング・グレイス | 作曲者不詳 |
Tab. 9 | 主よ人の望みの喜びよ | J.S.バッハ |
Tab.10 | 愛のあいさつ | エルガー |