ウクレレ:右手の使い方(ストローク)
「ウクレレ」はハワイ語で「跳ねるノミ」という意味です。
語源は諸説ありますが、そのひとつに、ウクレレを弾いているときの右手がまるでノミが跳ねるように素早く自由に動くところから来ているという説があります。
これはコードストロークのときの動きですね。
ソロを弾くときも、メロディーを弾きながら合間にコードストロークを入れるスタイルがあります。
また、コードストロークをしながら同時にメロディーも弾いていく、いわゆる「ジャカソロ」と言われるスタイルもウクレレの醍醐味と言っていいでしょう。
ストロークの基本
このように、弾き語りだけでなく、ソロ弾きの場合にもストロークは重要になります。ギターの場合はピックを使うことが多いですが、ウクレレは基本的に指で直接弾きます。
一般的には、人差し指の爪を使い、肘をあまり動かさず、手首の回転で弾きます。肩から指先まで力を抜き、手首の回転で人差し指の爪を弦に当てます。このときの手首の動きについては、「洗った手の水を切るように」「うちわであおぐように」「ドアノブを回すように」など色々と表現されます。
最初は爪が横を向いて弾く人が多く、そうすると弾くときに爪で弦をこするような感じになり、しっかり弾いているつもりでもあまり良い音が出ません。手首を少し曲げて爪が下を向くように構えます。そして、爪だけが弦に当たるように弾くと良い音が出ます。
また、下から上へ弾くアップストロークのときは、指先の腹を使います。このとき力が入っていると指先が弦に引っかかってしまうので、とにかく「脱力」を意識しましょう。
ストロークがうまくいかない原因
それでもなかなか納得できる音が鳴らないかもしれません。原因としてまず考えられるのは、指と弦の距離感の問題です。最初の頃はこの距離感がつかめず、音の大きさがバラバラだったり、空振りしたり、引っかかったりすることもあります。
次に考えられるのは、スピードの問題です。力は抜きますが、ストロークにはある程度のスピードが必要です。洗った手の水を切るときも同じですよね。
右腕の洋服の裾が弦に触れていないかも確認しましょう。半袖なら問題ないですが、長袖の場合は要注意です。先に書いたように、手首を少し曲げることで、弦と手首の間に空間ができるので長袖でも弾きやすくなります。
ステップアップ!
コードストロークの際、4本の弦をバランス良く弾けているかも重要です。特に、いちばん高い音が鳴る1弦が弾けているか弾けてないかで大きく響きが違ってきます。
チェック方法として、CのコードとC7のコードを交互に弾いてみましょう。Cは1弦が3フレット、C7は1フレットで、それ以外の弦はどちらも開放弦ですから、この2つのコードを交互に弾いたときにしっかりと響きの違いが聞こえれば、ちゃんと1弦が鳴っていることになります。
今回は人差し指の爪を使うストロークを説明しましたが、親指でのストロークや、複数の指を使ったストロークもあります。また、ストロークのパターンやアクセントの付け方などを覚えていくと、どんどんウクレレが楽しくなっていきます。ウクレレの基本であるストロークをしっかり身につけましょう!
執筆:川口 順司
ウクレレの基本・基礎
おすすめウクレレプレーヤー
ソロウクレレ 楽譜
Tab. 1 | Happy Birthday to You | ヒル姉妹 |
Tab. 2 | 大きな古時計 | ヘンリー・クレイ・ワーク |
Tab. 3-1 | さくらさくら (High-G) | 日本古謡 |
Tab. 3-2 | さくらさくら (Low-G) | 日本古謡 |
Tab. 4 | グリーンスリーブス | イングランド民謡 |
Tab. 5 | きらきら星 | フランス童謡 |
Tab. 6 | 森のくまさん | アメリカ民謡 |
Tab. 7 | カノン | パッフェルベル |
Tab. 8 | アメイジング・グレイス | 作曲者不詳 |
Tab. 9 | 主よ人の望みの喜びよ | J.S.バッハ |
Tab.10 | 愛のあいさつ | エルガー |