ウクレレ界の革命児『ジェイク・シマブクロ』
やはりこの人の名前を出さないわけにはいかないでしょう。彼がいたからこそ、今のウクレレ人気があると言っていいと思います。そのくらい、特に若いプレイヤーたちに与える影響力は大きく、ウクレレに夢中になっている小中学生も、ほぼ全員がジェイクに憧れているであろうと想像できます。そもそも小中学生がウクレレに夢中になるなんてことはひと昔前は考えられなかったことですから。。
そのテクニックはいまさら言うまでもありませんが、私が好きなのは「アレンジ力」です。ビートルズのWhile My Guitar Gently Weepsや、クイーンのBohemian Rhapsodyなど、この曲をウクレレ1本で、しかも見事に聴かせてしまうそのセンスには脱帽です。
音の美しさも秀逸です。ジェイクはロックにも影響を受けていて、ヴァン・ヘイレンも聴いていたそうです。私もヴァン・ヘイレンは好きで、美しすぎるエレキギターのサウンドに衝撃を受けたものですが、ジェイクのウクレレサウンドを聴いたときも同じ衝撃でした。本当に綺麗な音ですよね。
彼は早弾きも得意ですが、個人的にはストロークプレイがいちばん好きです。ハイポジションコードを16ビートのリズムで細かく刻む。ただそれだけなのに、ものすごく音に表情があるんですね。絶妙な強弱のコントロールはマネしたくてもなかなかできるもんじゃありません。
HIgh-Gへのこだわりも、ストロークプレイに表れています。4弦の開放弦を巧みに使い、美しい和音を響かせます。もちろんHIgh-Gだと音域が狭くなりますが、その限られた音域の中でどれだけ出来るかを追求しているんだと勝手に想像してしまいます。
ウクレレを愛し、ウクレレの常識を破り、チャレンジし続ける男、それがジェイク・シマブクロなのです。
執筆:川口 順司
おすすめウクレレプレーヤー
ウクレレの基本・基礎
ソロウクレレ 楽譜
Tab. 1 | Happy Birthday to You | ヒル姉妹 |
Tab. 2 | 大きな古時計 | ヘンリー・クレイ・ワーク |
Tab. 3-1 | さくらさくら (High-G) | 日本古謡 |
Tab. 3-2 | さくらさくら (Low-G) | 日本古謡 |
Tab. 4 | グリーンスリーブス | イングランド民謡 |
Tab. 5 | きらきら星 | フランス童謡 |
Tab. 6 | 森のくまさん | アメリカ民謡 |
Tab. 7 | カノン | パッフェルベル |
Tab. 8 | アメイジング・グレイス | 作曲者不詳 |
Tab. 9 | 主よ人の望みの喜びよ | J.S.バッハ |
Tab.10 | 愛のあいさつ | エルガー |