最初に取り上げるアーティストは、90年代から00年代に活躍した「SIAM SHADE」です!
そう、皆さんご存知の「1/3の純情な某~」のあのバンドです(笑)
すごいのは昔から知っていましたよ、そりゃ~
でも、あんなヒットソング持ってて、硬派なHR・HMファンの私は敬遠気味でした・・・
いやあ、恐れ入りました。解散したあとに具体的に聴いてみたのですが・・・
十分硬派なバンドでした。これは謝るしかできません。
勝手なレッテルを貼って申し訳ございませんでした!m(_ _)m
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ここで、具体的に彼らの特徴を解説したいと思います。
あ、細かいバンドの概要を知りたい方はWiki等でご確認願います。
代表曲も多数あり、どんな話をしようか迷うところなんですが、敢えて私がオススメしたいのがメジャーデビューアルバムの「SIAM SHADE Ⅱ」。
非常に聞きやすい硬派なHR・HMな感じのアルバムでした。
▲SIAM SHADE II
このバンド、私が敬愛するアメリカのDREAM THEATERにも影響を受けているようですが、変拍子が一般の方でも受け入れやすい形で多々入っているんですよ。
それでいて、ソリッドなリフが軽快に全体を占めており、疾走感を失わないようになってるんですね~
このアルバムの1トラック目の曲「DREAMLESS WORLD」のイントロから、変拍子での複雑なリフです。このイントロかっちょえ~!!
このバンドの持つ魅力が曲のイントロのわずか1分の間で表現されています。いきなりストレートパンチを食らった気分に浸れます(汗
このバンドの魅力はたくさんありますが、サウンドや曲の構成において大きなイニシアチブを持っているのが、リードギタリストのDAITAであることは間違いなく、ギタリスト目線では非常に興味深いです。
おそらく、左チャンネルのギターがDAITAであると思いますが、複雑なリフとアルペジオの繰り返しをどの曲でも難なく弾きこなします。
それでいて非常に丁寧に聞こえるのはなんだろう?
サウンドも80年代アメリカ西海外系HMの影響が強く残る力強くもブライトな感じが印象的です。
また、もう一つの魅力が、彼のギターソロです。
まさにソロ一つで一つの曲のような構成力です。
具体的には、このアルバムの11曲目、彼らのデビュー曲「RAIN」で説明しますが、
ソロに入る前にこの曲の中で一番ヘビーなコードで気持ちを煽り、いきなり、高音のアーミングでソロの入りを高々と宣言します。
レガートやミュートを含んだ口ずさみやすいメロディアスなラインを奏で、また再度高音に達すると低音から一気にマシンガンピッキングで最高潮~~!
最後は低音のアーミングでソロの終わりを知らせてくれます。
またここからソロ前とは別なソリッドなフレーズで緊張感を継続する。
このようにギターソロ一つとって、私のような人間でも解説できるように分かりやすく、且つ、高度な技術も要している。
これがDAITAのソロ構成力であり、DAITAの考え方のすべてが注入されている!といっても過言ではないと思います。
まるでエディーヴァンヘイレンのよう~。
このような秀逸なソロがいっぱい出てくるんですから、参っちゃいますよ~。
マシンガンピッキングやタッピングがよくソロでは使用されるようですが、これは、HMの名バンドDOKKENのギタリスト「ジョージリンチ」の影響のようですね。
はっきり言って、ジョージリンチより、綺麗です。
DAITAさん、惚れてまうやろ~(笑)
改めて、HR・HMファンにオススメのアルバムです。
セカンドアルバム「SIAM SHADE Ⅳ Zero」では、あの「1/3の純情な某~」が入っていて、彼らの出世アルバムになりました。
▲ SIAM SHADE Ⅳ Zero
このアルバムでは、パンク等の要素が新たに入っていますが基本路線は変わっておらず、当時の時代背景でしょうか、サウンドが更にヘビーになった感じです。
この流れが顕著な曲がこのセカンドアルバムの最後の曲の「Shout out」ですね。
このアルバムからよりヘビーな路線に変わっていきますが、今まで解説させていただいた変拍子や複雑なリフ、構成力の優れたソロはすべてのアルバムで見受けられ、どのアルバムでもギタリストの方は楽しめると思います。
このセカンドアルバム以降は、インストの曲も1曲ずつ入るようになりました。
インストの曲では、DAITAの魅力が美メロとともに堪能できるようになっているので、特に聞いて欲しいです!
(セカンドアルバムでは、6曲目にVirtousoという曲が入っています)
この後、多数アルバムをリリースして、SIAM SHADEは解散しますが、東日本大震災のチャリティーや元マネージャーの方の死を通して2015年現在再結成し、新曲も発表しています。
何かの記事でも読みましたが、日本で復活してほしいバンドというアンケートでも常に上位にあり、日本が誇る実力派バンドとして復活が待たれていただけに本当に嬉しい限りです。
今後も活躍してくれ~!!!
ちなみに、海外の蒼々たる面子がトリビュートしたアルバム「SIAM SHADE Tribute」もありますので、興味がある方は聞いてみてください。
ジョージリンチやリッチーコッチェン等も参加していて、これがもともと洋楽HRのように聞こえるかっこいいアルバムですよ!
▲ SIAM SHADE Tribute
次回もお楽しみに・・
ライター:サイート
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