カッティング奏法、特にファンク系のジャンルで多用されるテンションは9thです。テンション・ノートを加えたコードをテンション・コードと呼びます。
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コードトーンの上にテンションを加えることにより、より響きのある豊かなサウンドとなるため、必ずマスターしていかなければなりません。
早速、9thコードをチェックしておきましょう。
今回覚える必修コードフォームは、次の3つです。
①5弦ルート基本形
このフォームは最も多用される基本形です。又、1弦を弾かず、2弦の9thをトップノートに持ってくる4声のフォームもよく使われます。
②6弦ルート
このフォームも覚えておきましょう。3弦に9thが配置されています。ルートは省略したフォームです。
③6弦ルート
このフォームは1弦に9thが配置されています。ルートは省略、場合により親指で弾くこともあるフォームです。
さて、フォームを覚えたら9thコードを使ってバッキング・パターンを弾いてみましょう。
基本的かつ実践的なパターンなのでしっかりノリが出てくるまで練習してみましょう。
典型的バッキングパターン①
これは②の6弦ルートのフォームを使用したものです。
1つ目のポイントは1拍目のスライドです。
半音下(上)からのスライドは頻繁に見られる手法です。経過的な役割ですが、非常にアクセントとなるので効果絶大です。
2つ目のポイントは3拍目、8分音符が連続する箇所です。
しっかりと16beatをキープしてタイトなプレイを意識しましょう。
3つ目のポイントは同じく3拍目。
小指を伸ばし1弦でオクターブ上の9thを装飾的に弾いている点です。コードフォームが崩れてしまわないようにストレッチしましょう。
4つ目のポイントは4拍目裏の8分休符です。
直前の16分音符を歯切れよく切り、しっかりと休符を出しましょう。休みというより休符を弾くという感覚です。
典型的バッキングパターン②
これも②のフォームを使用したパターンです。
ポイントは、譜面上は8分音符が中心ですが、フィーリングは常に16beatを感じてプレイすることに尽きます。
全体的に大きなノリが出るように意識して弾き続けてみましょう。
ライター:金澤 幹夫