コード進行感を掴む為ににシンプルかつ最適な方法は、3コード(スリーコード)を確実に理解することです。
分厚いコードブックでやみくもにコードを覚えていっても、なかなか実用的な練習にはなりません。
ここではコード、コード進行感を身につけたいとお考えの方へ3コードの練習方法、各キーの3コードを取り上げますので、是非自分のものにしてくださいね!
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まず、3コードとは読んで字のごとく、3つのコードで形成されるコードパターンのことです。
度数がⅠ、Ⅳ、Ⅴのコードが基本形となります。
わかりやすく説明していきましょう。
まずあるスケール上に、それぞれ3度音程を積み上げたもの(トライアド=root,3,rd.5th)をダイアトニックコードと呼びます。
ダイアトニックコードと3コード
C major keyで考えてみましょう。
C majorのダイアトニックコードは、次のとおりとなります。
【C、Dm、Em、F、G、Am、Bmb5】
Degree(度数)はⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ と表します。
3コードはその中のⅠ、Ⅳ、Ⅴのことを指し、C keyの場合はC、F、Gとなります。
コード進行の根幹となりますので、しっかりと覚えましょう。
理論的にも各コードの機能、性質がことなり音楽的な流れが得られます。
トニック、サブドミナント、ドミナント
少し理論にも触れてみましょう!
Ⅰはtonic(主音、主和音)と呼び、最も安定した響きを持ちます。
Ⅳはsub dominant(下属音、下属和音)と呼び、中間的な響きです。
Ⅴはdominant(属音、属和音)と呼び、不安定な響きです。
Ⅴは不安定な響きのためⅠの安定へ進行したがる性質があります。(dominant motion)
そのためC majorの3コードの基本形はⅠ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰというパターンになります。
基礎理論も理解しておくと、今後ますます音楽的に弾くことができますので是非、理論への関心も持って欲しいと思います。
実技の面では、コードの練習として全てのkeyで基本パターンを弾いてみましょう。
キー別の[トニック→サブドミナント→ドミナント→トニック]進行
Key
C
G
D
A
E
B
F#
F
B♭
E♭
A♭
D♭
G♭
Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
C-F-G-C
G-C-D-G
D-G-A-D
A-D-E-A
E-A-B-E
B-E-F#-B
F#-B-C#-F#
F-Bb-C-F
Bb-Eb-F-Bb
Eb-Ab-Bb-Eb
Ab-Db-Eb-Ab
Db-Gb-Ab-Db
Gb-Cb-Db-Gb
Key
Am
Em
Bm
F#m
C#m
G#m
D#m
Dm
Gm
Cm
Fm
B♭m
E♭m
Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ
Am-Dm-E-Am
Em-Am-B-Em
Bm-Em-F#-Bm
F#m-Bm-C#-F#
C#m-F#m-G#-C#m
G#m-C#m-D#-G#m
D#m-G#m-A#-D#m
Dm-Gm-A-Dm
Gm-Cm-D-Gm
Cm-Fm-G-Cm
Fm-Bbm-C-Fm
Bbm-Ebm-F-Bbm
Ebm-Abm-Bb-Ebm
実際これをマスターするとkeyに関する捉え方は完璧になります。
調号の理解なども必須となるのが、よくお分かりだと思います。
しかし、まずは難しく考えず弾いてみて響きを楽しんでみましょう。
3コードだけで成り立つ名曲もたくさんあります。
お好きな曲の3コードを確認したり、違うkeyで考えてみたりするとより理解が深まります。
コードの練習にも最適なので、この機会に練習メニューに加えてみてください!
ライター:金澤 幹夫