今回から10回に渡り、リズムギター、特にギターにおけるカッティングプレイにスポットを当てた講座を連載していきます。
リズムギターの重要性は、極めて高く非常に重要です。
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リズムが安定していたらシンプルなフレーズでも、しっかりと音楽になります。
リードギターばかり練習していると肝心のリズム面が疎かになりやすいので、意識をリズムギターに向けていくことが大切です。
初回はカッティングの右手、左手の基礎知識を整理しておきましょう!
まず右手を考えてみましょう。
ピックについて
ピックに関しては、最終的には好みの問題もあるので、一概には言えません。
一般的には、ティアドロップか三角型の形状のピックで、硬さはしなりのあるミディアム程度のものを使用する人が多いです。
ピックが硬すぎるとピッキングの微妙なニュアンスが出しにくく、弦へのアタックが強いので鋭角的なサウンドになりやすいです。
手首の力を抜いて、リラックスしてプレイすることを心掛けましょう。
弦に当てる3つのポイント
弦にピックを当てる重要ポイントは、角度・スピード・ピッキングの3点のバランスと言えます。
角度は弦に対して平行にあたるように練習しましょう。最も一般的なもので、まずは基本に忠実に取り組みましょう。
スピードは歯切れよくシャープな動きで振り切るイメージが大切です。シンプルなリズムをメトロノームに合わせひたすら弾き続けてみるのも効果的です。
ピッキングは(特に16beatの)オルタネイトピッキングを基本に考え、バリエーションに対応していく考え方で捉えましょう。
基本があった上で、変化系に対応できるということを常に意識しておきましょう。
次に左手を考えてみましょう。
テヌートとスタッカート
カッティングの音の切り具合で重要なのは、左手を弦から離すタイミングです。
例えば、同じフレーズを弾いてもそれぞれ違いが出るのは、微妙な音価(音の価値)の捉え方が違うからだと言えます。
次の譜例を見てください。
E9コードをシンプルなリズムで弾いたものですが、テヌート(音をたっぷり伸ばす)で弾くか、スタッカート(音を短く切る)で弾くかによっても違ってきます。
このあたりでニュアンスの違いが出てきますので、どちらとも意識的にプレイできるようにしておきましょう。
リズム練習
実際に全音符、2分音符、4分音符、8分音符、16分音符の音価を理解しながらリズム練習をしてみましょう。
実際はとても短いものを繰り返す練習も効果的ですが、ここでは音価の理解、ピッキング理解も含めて4小節のパターンで練習してみましょう。
このリズムは2分音符がポイントで、早くならないように意識しましょう。テヌート、スタッカートの違いも感じながら弾きましょう。
このリズムは16beatのトレーニングで、オルタネイト強化を目的としています。譜面のピッキング表記を確認しながら、空ピッキングも安定させていきましょう。
ライター:金澤 幹夫