ここまで基本ポジションでの音型トレーニングを取り上げてきましたが、アドリブで弾くためにはとても重要なことがあります。
同一のフレーズを別ポジションで弾ける、すなわちフィンガーボード全体をしっかり把握するということです。
特定のポジションだけだと、パターン化されマンネリの原因になりかねませんが、別ポジションで考えることにより、前後の展開、アイデアが一気に広がります。
ここでは、Aマイナーペンタトニックスケールをフィンガーボード全体で見えるようにトレーニングしていきます。
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それでは、いつも取り上げている5フレットからはじまる基本ポジション以外のポジションもしっかり覚えていきましょう!
運指は何通りか考えられますので、いろいろ試してみることも重要です。
ここでは小指強化を目的にした4本指スタイルを練習してみましょう。
Ex.1
このポジションは中指からスタートします。
運指は 2f⇒人差し指 3f⇒中指 5f⇒小指 を使用します。
Ex.2
このポジションは中指からスタートします。
運指は 7f⇒人差し指 8f⇒中指 9f⇒薬指 10f⇒小指 を使用します。
Ex.3
このポジションは中指からスタートします。
運指は 9f⇒人差し指 10f⇒中指 12f⇒小指 を使用します。
2小節目は10fに人差し指のポジションを移動させて弾いてみましょう。
Ex.4
このポジションは人差し指からスタートします。
運指は 12f⇒人差し指 14f⇒薬指 15f⇒小指 を使用します。
この4つのポジションに基本形を加えた全部で5つのポジションは必ず覚える必要があります。
じっくりと馴染ませて、フィンガーボードを把握できるようにしていきましょう。
初めての方は、運指の選択肢がポイントとなることも実感されることと思います。
実践では、運指は、使うテクニックによって様々なケースが考えられますので、柔軟に対応していく姿勢も大切となってきます。
ライター:金澤 幹夫