前回までリズムアプローチの考え方を説明してきました。
それを実践で役立てていくためには、当然 曲やコード進行を想定した練習が必要となります。
アドリブでの素材は「BLUES」が最適です。
ここでは、BLUESの歴史的背景などは割愛しますが、BLUESは3コードでのシンプルな進行で入門者でも取り組みやすいので、必ず取り上げられるジャンルです。
そもそも今日のギターミュージックはブルースギターなしでは語れないというほど重要なジャンルで、実際はとても奥が深いものです。
ここでは「BLUES」に触れて、アドリブで弾く楽しさを味わってほしいと思います。
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ペンタトニックスケールを使って弾いてみよう!
ここではAのkeyのBLUES「A BLUES」で練習していきましょう。
コード進行
A7|D7|A7|A7|D7|D7|A7|A7|E7|D7|A7 |E7 |
A7
D7
E7
ポイントはシャッフルビートと呼ばれる跳ねたリズムが特徴です。
数多くの演奏を聞いて、フィーリングを掴んでいくことも重要です。
12小節で1コーラスができていて、使用されるコードはA7、D7、E7の3つです。
コード進行を弾いて感覚を掴んだら、早速アドリブの練習を始めましょう!
しかし、いきなりアドリブといわれても何を弾けばいいのでしょうか?
このような疑問が当然のようにでてきますね。
まず、必ず覚えなければいけないのがペンタトニックスケールです。
ペンタトニックスケールとは5音音階のことで、文字通り5つの音でできています。
マイナーペンタトニックという暗い響きと、メジャーペンタトニックという明るい響きがあり、実践ではミックスされて使用されることが多くなります。
まず最初に覚えなければいけないのが、マイナーペンタトニックスケールです。
Aマイナーペンタトニック(A、C、D、E、G)の基本形
Aマイナーペンタトニックは、この5つの音で構成されています。
早速リズムの考え方で説明したとおり、少ない音数(AとCの2音など・・)でリズミックに弾いてみましょう。
休符、リズムを意識して楽しみながら自由に弾いてみましょう。
しかし単音だけでは進行感やフィーリングが掴めないので、バッキング(伴奏)を用意する必要がでてきます。
コード進行を数コーラス自分で弾いて録音してみましょう。
スマートフォンなど手軽なもので構いません。
まずは音楽全体のフィーリングを味わい、思い切ってチャレンジするという姿勢が一番大切です。
その上で実際は、スケールのポジショニング、使い方、フレーズコピー、アクセントの付け方など、やらなければならないことがどんどん見えてきます。
楽しみながら少しずつ広げていきましょう!
ライター:金澤 幹夫