では、JLO(ジェニファーロペス)?! ノンノンノン!!
ラテンと言えば、そう、ミシェルカミロ&トマティート!
あくまでも、私の中ででございます。m(_ _)m
でも皆さんにそうなってほしい!
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ピアノとフラメンコギターのアルバム「Spain」
ミシェルカミロ&トマティートの「Spain」、いやいや、本当にいいんですよこのアルバム。ラテングラミー賞なるものがあるらしく、その中で2000年ベストラテンジャズアルバムに選ばれたそうです。
ミシェルカミロは、ドミニカ共和国出身のラテンジャズピアニストで、陽気なテクニシャンといった感じです。
それに対し、トマティートは、スペインのフラメンコギタリストでポスト・パコデルシアとして注目のミュージシャンです。
まず何がいいかって、ジャケがいいんですよ(笑)。いい意味でふざけてんなと…。
しかし、その勢いでCDを掛けるとぶっ飛びます。。。。
「あ、熱い! そして悲しい。。。」まさに情熱と哀愁が詰まってます。
編成は非常にシンプル。ピアノとギターのみの録音で、ラテンジャズの中でも意外と聞いたことがない不思議な感覚を覚えました。
恐らく不思議な感覚というのは、通常、近代ジャズではそれぞれの楽器がガッツリとバトルを展開し、緊張感を高めていくものですが、
こちらのアルバムでは、バトルというよりはいい具合にお互いの楽器が融合しているように感じました。もちろん、バトルしてる部分もありますが…。
これは、2つの楽器しか使っておらず、曲の中の必要な要素をお互いに補完しあっている箇所が多いことや、まったくサウンドの異なる楽器同士でのユニゾンプレーが多いことなどが要因だと思います。
また、全体的にミシェルカミロがいい具合に引き立ててるんですよね、トマティートを。トマティートを世界に紹介したかったのかと思うくらい。
それはサウンドだけでなく、フレーズの入れ方とか、諸々。。
それにトマティートもよく応えてますよ。メロディアスな部分はとことんメロディアスに、かといってジャズっぽくインプロヴァイズしてる部分もありますし、でもラテン風味ですけど(笑)。
フラメンコギターとしてノリ重視のフレーズも出てきますしね。
ん~。ジャズのコラボものとしては、ここまで深く作りこんでくるのも珍しい感じがしましたね~。
まったく捨て曲のないアルバムですが、敢えてのオススメは、やはりチックコリアの名曲で、このアルバムの主題歌と言っていい2曲目「Spain」です。
ジャズ好きなら誰もが知るこの曲、元からラテン風味の曲でしたが、そこにフラメンコギターが入ったことでジャズっぽさがいい意味で減りましたね~。
これくらいの風味が本当のラテンジャズではないかと思い知らされる曲です。ユニゾンがバシバシ決まっているのも気持ちいいいいいい~!
チックコリアと聴き比べてみるのも面白いと思います。。
このアルバム。何回聞いたかわからないくらい昔ハマったのですが、
またいつかこのコラボをやってくれないかな~と思っていたところ、2006年にまさかの再コラボ!!!「Spain Again」を発表!!!
こちらでは、ピアソラの名曲「Libertango」をやってますよ~~。このアルバムもオススメですので、表題のアルバムと併せて皆さん、両方聞いてみてくださ~い!
このまま定期的にやってほしいコラボですけどね。またまってますよお二人さ~ん(笑)。
※ちなみにトマティートはスペイン語で「小さいトマト」とという意味で、本名はホセ・フェルナンデス・トーレス。
↓完結編も発売されました↓
ライター:サイート