Getz/Gilberto(1964) スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト

「こどもと聴きたいアコースティックギター」の企画を頂いた時から、初回は、アルバム"Getz/Gilberto"に決めていました。

僕は、とにかくジョアン・ジルベルトのギターが大好きなんです。

「イパネマの娘」のシンプルで美しいコード進行。作曲はアントニオカルロスジョビンですね。

「ドラリセ」の軽快なリズムのギター。偉大なジョアンのギターの腕前は、自分でも音楽をやるようになってから理解しました。

とても柔らかい音色なのに、芯がしっかりあります。速く弾く、難しいパッセージを演奏することだけが決して楽器の巧さでなく、歌のために存在する巧さ。

素晴らしいですよね。

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Getz/Gilberto

このアルバム自体は、とかく、ボサノバファンには酷評されがち、さらにはジョアン自身があまり気に入っていないというなんだか不遇な超有名アルバムなんですが、僕は、これ、娘と一緒に聴きたいな。

シンプルで美しく、完成度の高い楽曲や演奏が聴き所なのはもちろんなんですが、アルバム全体のチューニングの良さも特筆に値します。

ウッドベース、ギター、ピアノ、そして、スタンゲッツのテナーサックス、全てが天才的なチューニングの良さですね。

各々の楽器同士のチューニングが完璧だからこそ、ジョアンや当時奥さんだったアストラッドの、味のある歌が生きます。

 

僕達が普段、当たり前のように聴いているチューニングですが、これは当たり前では無いんですね。全ミュージシャンの経験と類い稀な音感が必要です。娘にはぜひ早いうちから、チューニングの大切さを教えたいものです。いやいや決して、教育的な記事を書くつもりないのですが、ついそんな方向に。。

 

収録されている楽曲自体、60'sブラジルの名曲ばかり

スタン・ゲッツは、アメリカのクールジャズを代表するテナーサックス奏者。諸説様々なボサノバの定義ですが、ざっくりいえば、60年代当時のブラジル音楽とジャズが出会ったのがボサノバ。ジャズの入り口にも、ブラジル音楽の入り口にもなりますね。

6曲目の"So Danco Samba"なども、とてもスタンゲッツのジャズ的アプローチのアドリブが楽しい楽曲です。

ボサノバファンには酷評されがちのスタン・ゲッツさんも、個人的には僕、好きです。

ジョアン・ジルベルト本人としては、スタン・ゲッツの音が大き過ぎて、一緒に演奏したくなかったそうですが。

 

つらつらと脈絡無く語ってしまいましたが、音楽の素晴らしさがたくさん詰まったアルバムですので、聴いたことがないというかたは、1人ででも、親子でもぜひ、聴いて欲しいと思います。

ことわざに「百聞は一聴にしかず」と言いますし。

 

娘がもう少し大きくなったら、僕も一緒に聴きますよ〜。マジです。本気です。ゲッツ!ジルベルト!(なんだかよくわからないかけ声も出てしまいました)

次回は「サイモン&ガーファンクル」の予定です。

こんな感じで、「子どもと一緒に聴く」をテーマにしつつ、ギターが楽しく聴けるアルバムを紹介していきますので、今後もおつきあい下さいませ♪

ライター:櫻井 詩郎

こどもと聴きたいアコースティックギター

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