変則チューニングとは、ドロップチューニングなど、通常(EADGBE)のレギュラーチューニングとは異なるチューニングを指します。
変則チューニングで最も多いのが、6弦をDに落とした、ドロップD。ドロップDは、調性をDにしたいとき(Dコードで終わる曲など)によく使われます。
他にも6弦をDに、5弦をGに落とす変則チューニングがあります。
クラシックギターで代表的なところでは、アルベニスのセビーリャ、バリオスの森に夢見るなど。
ともにギターの楽器的な制限を超えた、音楽的名作です。
現代ギタリストのアンドリュー・ヨーク(Andrew York)の代表作であるSunburstは、6弦をD、1弦をDに落とす変則チューニングです。
クラシックギタリストの木村大さんが弾いて有名になった、ドメニコーニのコユンババは、6弦から C# G# C# G# C# E なので、レギュラーチューニングに戻すのも大変です(苦笑)。コユンババはレギュラーチューニングでは出せない、独特な民族的音楽です。
エレキギターでは、ポール・ギルバートのインスト"Let the Computer Decide" は、7弦ギターに変速チューニング。もう、変則チューニングにセットするだけでも一苦労です。