ギターヒーローこと「ポールギルバート」は、MR.BIGのギタリストとして有名ですが、MR.BIGの結成以前には、"Racer X"のギタリストとしてデビューしました。Racer Xは、80年代の伝説的なスピードメタルバンドで、圧倒的なスピードと見せつけるテクニックで一躍有名になりました。
ポール・ギルバートは、ソロでも活動していて、多くのソロアルバムを出しています。ポピュラーな音楽も多いなか、ちょくちょくギターインストを織り交ぜますが、どれも今までにない感じで、常に新しさを求めているのかと思わせられます。
猛々しいリフとスピードテクニック『 Street Lethal』
Racer X のファーストアルバム「ストリート・リーサル」は、とにかくぶっ飛んでいます。エレキギターが暴れまくっていて、かなり熱い!圧倒的なテクニックとサウンドは、度肝を抜かれます。
1曲目の"Frenzy"は曲というのかインストというのか、とにかく弾きたい放題。そこから2曲目の"Street Lethal"へ、ド派手なリフで突入します。ギターソロも圧倒的なスピードと荒々しさ・・とにかくこんな調子が続くアルバムです。
楽曲が豊かになるMR.BIG時代『Big, Bigger, Biggest』
MR.BIGは特に有名で、人気のあるバンドです。ギタリストからすれば、ベーシストのビリー・シーンとの共演が見ものだったかと思います。
レーサーX時代の荒々しさはなくなりましたが「Green-Tinted Sixties Mind」や「Colorado Bulldog」、「Addicted To That Rush」など、ところどころにスーパープレイが出てきます。
RACER X 再結成第一弾『Technical Difficulties』
ポール・ギルバートは、MR.BIGの活動停止後に、ソロ活動を始め、その後しばらくして、Racer Xを再結成しました。
Racer X 再結成第一弾が『Technical Difficulties』です。昔のRacer Xのコンセプトを踏襲しているものの、見せつける技術から、魅せる技術になった感じで、音楽的により豊かになったと思います。
おすすめは:
①Phallic Tractor(インスト)
②Fire Of Rock
③Snakebite
④Technical Difficulties(インスト)
⑩B.R.O.(インスト)など。
ギターインストの「Technical Difficulties」は、初期レーサーXのインストに比べるとギターはやや落ち着いている感じがある一方で、ギターテクの基礎ができていないとコピーするのは難しいと痛感しました。特にオルタネイトとエコノミーピッキングを使い分けながらのリズム維持は、地味に見えますが、どえらく難しいです。