クラシックギターとフォークギターは、ともにアコースティックギターになりますが、その音や奏法などはまったく異なります。
もしクラシックギターを弾こうか、フォークギターを弾こうかお悩みでしたら、ぜひ下記の違いを参考にしてみてください。
弦が違うから、音色も違う
フォークギターには、スティール弦が使われます。
スティールとは、鋼鉄(炭素を含む鉄)のことです。ワウンド弦(ぐるぐる巻いてある太い弦、巻弦)は、スティールを芯にして、ブロンズ線などを巻いています(エレキ弦の巻線の素材はニッケルだったり、ステンレスだったり)。
スティール弦の特徴は、なによりも「硬い」ことです。弦が硬いので、音色もメリハリのある硬い音になります。
クラシックギターには、ナイロン弦が使われます。
昔は羊の腸(ガット)で作られていましたが(そのためクラシックギターをガットギターとも呼ぶことがあります)、今は量産化のため、ナイロンという化学繊維で作っているのがほとんどです。ワウンド弦は、ナイロンを芯にして、銀メッキした銅線を巻いています。
クラシックギターの弦の特徴は「やわらかい」ことです。弦がやわらかいので、音色もやさしい、トゲのない音がでます。
ネックの太さが違う
フォークギターのネックは、クラシックギターよりも細いので、手が小さくても弦を押さえやすいです。また、ネック全体を握りこむことも可能で、手が大きければ親指で6弦を押さえることも可能です。コードが弾きやすいのが特徴です。
クラシックギターのネックは、フォークギターやエレキギターよりも太く、弦を押さえるのに力とスタミナが必要です。ネックの真裏に親指を置くように握ります。
ギターの抱え方が違う
フォークギターは、エレキギターと同じく、右利きなら右足にギターをのせて演奏します。
クラシックギターは、左足の下に足台を置き、ギターを左足にのせて、抱え込むような感じに演奏します。
これは、あくまで一般論ですので、お好みのスタイルを確立するのがよいかと思います。ちなみに、私はクラシックギターに慣れたせいか、エレキギターでも左足にのせて演奏します。こうすると、ハイフレットが弾きやすくなります。
ボディの大きさが違う
ギターによってボディの大きさ異なりますが、一般的にフォークギターはクラシックギターよりもボディが大きく、小柄な人の場合は抱え込むのが大変です。