ギター最初の関門 Fコードの押さえ方(コツ)

Fコードは、ギターを弾く人なら、誰しもぶつかったことのある壁だと思います。

ギターコード Fコードの押さえ方(コツ)

いまや華麗に指が動くギタリストも、始めた頃にはFコードを押さえるのが難しいと感じたことがあるのではないでしょうか。

私はギターをレクチャーすることもありますが、初心者の方は、エレキギターであれ、フォークギターであれ、必ずFコードでつまづいてしまいます。

Fコードにつまづくのは、むしろ自然なことでしょう。

でも、あきらめずに練習すれば、練習するごとにFコードに必要な筋肉と、ストレッチの柔軟さが、文字通り身につきます。



Fコードが難しいワケ

Fコードが押さえられるようになるのに、1番大切なのは「あきらめずに何度もトライすること」なのは、間違いありません。

とは言っても、たいてい一週間ぐらいで、しっかりFコードを押さえられるようになるので、後述するコツを参考に、気楽に楽しみながらチャレンジしてみてください。


Cコード、Dコード、Eコード、Gコード、Aコード。

ギターを始めたばかりでも、これらのコードは、けっこうスムーズに弾けるようになったかと思います。

これらのコードは、オープンコードと呼ばれるコードで、セーハを使わないで弾くことができるコードです。

セーハとは、人差し指で複数弦の同じフレットを押さえるテクニックです。

そう、セーハがFコードを難しくしています。

 

セーハを使うコードは、バレーコードといいます。

バレーコードの最も基本的なものがFコードであり、またFコードが弾ければ様々なコードがあっというまに弾けるようになります。

 

Fコードの場合、人差し指で全ての弦の1フレットを押さえます。

1つの弦を押さえるときは、あまり力がいりませんが、これが6本も押さえるとなると、けっこう力が必要になってきます。

しかも、あまり知られていませんが、1フレットは押さえるのに一番力が必要なところです。

これを全ての弦で同時に押さえるのは確かにキツイ。

つまり、押さえる筋肉がついていない状態では、なかなかうまく押さえられないことになります。

 

また、左手の人差し指は、おそらく一番自由がきく指でしょう。

薬指や小指に比べて、自分の思った通りに動いてくれると思います。

ですが、Fコードのようにセーハを使うバレーコードでは、一番自由がきく人差し指をセーハに使わなければなりません。

残るは、言うことをきいてくれない指です。

Fコードでは、残る3指(中指・薬指・小指)の全てを使うんだから、そりゃ難しいですね…

 

これだけ難しい要素が集まったFコード、どうでしょう?

セーハがずれたり浮いたり、それぞれの指が他の弦に触れて音が出なくなったり、おまけに指が痛くなりませんか?

 

大丈夫です、それが自然です!

次のコツを参考にしながら、時間をかけて練習すれば、絶対に弾けるようになりますよ!

セーハは指の腹ではなく側面で押さえる

Fコードを押さえようとして、セーハをするのに、人差し指の腹(手のひらの面)を使ってしまう人が少なくありません。

人差し指の腹で押さえてしまうと、残りの指を動かすのに十分な空間がなくなってしまいます。

腹で押さえているときは、手首を反時計回りにひねってみてください。

つまり、ネックの裏にある親指をボディ側に、セーハをしている人差し指をヘッド側にひねってみます。

そうすることで、人差し指の親指側の側面でセーハする形になり、残りの指が動かしやすくなりますよ。

親指はネックの真裏かやや1弦側に置く

Fコードのように4指を使うコードでは、それぞれの指を動きやすくしてやる必要かあります。

そのためにも、親指はネックの真裏、もしくはやや1弦よりに置いてみてください。

ネックを丸ごと握るように、低音弦側に親指を置いてしまうと、全ての指が親指に引き込まれてしまって、4指を動かす空間がなくなり、しっかり押さえられません。

ヒジを締めすぎない

全ての指に力を入れるあまり、脇が完全にしまってしまう人がいますが、手首が手前に引き込まれてしまって、押さえづらくなってしまいますので、余計に無駄な力をいれてしまいます。

リラックスするように、少し力を抜いて、脇を開けて、手首を前に出すようにしてみてください。

初めの内は難しいかもしれませんが、なるべく脱力して、無駄な力を取り除いてやるのが左手のコツです。

爪を切る

Fコードに限らず、左手の爪が伸びていると、爪が指板にあたってしまって、うまく押さえられません。

セーハはうまくいったけど、残りの指で押さえているところの音がきれいに出ないという方は、今一度、爪が伸びていないか見てみてください。

「爪を切ったら、キレイにFコードが鳴った!」という人も少なからずいました・・笑

Fマイナーから練習する

Fマイナーは、Fコードで押さえている中指(3弦2フレット)を外したコードです。

ギターコード Fコードが押さえられないときは、Fmから練習する

Fマイナーコードに中指を付け加えるだけで、Fコードが完成しますので、まずはFマイナーから練習するのも効果的です。

Fマイナーがアルペジオでもきれいに鳴るようであれば、ゴールはすぐそこです。

前述のとおり、Fコードは、まず間違いなく、始めたばかりでは誰でも難しいと感じます。

ですが、少し辛抱して練習すれば、絶対に押さえられるようになります。

Fコードはコードの基礎で、少しずらすだけ、指を離すだけで、ほぼ全てのコードに対応できるようになります。

Fの壁さえ乗り越えられれば、ギターが一気に楽しくなりますので、がんばってくださいね。

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